大磯町の中崎久雄町長ら5人が11月8日に埼玉県日高市を訪れ、「日高市と大磯町の災害時相互応援に関する協定」を締結した。同市は高麗郡建郡の地で、大磯町には「高麗」の名称が用いられている神社や地名が多く残されていることから、両市町は歴史的にも深い関わりがあったとされている。
大磯町ではこれまで神奈川県内全市町村をはじめ、姉妹都市である長野県の小諸市や岐阜県の中津川市、東海道で結ばれていた東京都品川区や静岡県三島市ほかの各自治体と同様の協定を締結。単独では対応しきれない大規模災害が発生した際、災害活動、応急・復旧対策で相互に応援し合う協定を結んでいた。
今回、締結された協定の概要は【1】食料、飲料水及び生活必需品並びにその供給に必要な資機材の提供【2】救援、応急復旧に必要な職員の派遣【3】被災者の受入れ他、要請があった事項の主に3点。締結を終えた中崎町長は「高麗を結ぶ縁として、今年2月に市長をはじめとする日高の皆さんに貸切列車でお越しいただき、大変光栄だった。協定内容が実際に発動することがない世の中であることを願うとともに、この協定締結が両市町の子どもたちや市民との交流に発展していくことを願っている」と話した。
大磯町と日高市
高麗王若光(こまのこきしじゃっこう)は666年(天智5年)に高句麗から一族を引き連れて日本に渡った。その後、関東一円に居住していた高麗人(こまひと)が集められて武蔵国(現日高市周辺)に高麗郡を創設。若光は郡の長官に任命されたと伝えられている。一説によると、若光が日本に渡来した地が大磯町であったとの伝承もあり、そのため町内には高麗山や高麗神社(高来神社)などの名前が残っていると言われている。
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