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私設公民館「無罣庵(むけいあん)」を運営する 中村 晃也さん 大磯町在住 68歳

公開:2015年11月27日

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真面目に愉快に文化発信

 ○…壁面の手作りの棚にぎっしり並ぶ蔵書。グランドピアノもある。自宅の一角に集いの場を設け、レコード鑑賞会や読書研究会、コンサートなどを開いている。陶芸家の作品を大磯町内のギャラリーや店舗などで紹介した10月のイベント「第5回大磯うつわの日」では、展示会場としてスペースを提供した。無罣庵という名は、心にわだかまりがないという意味の般若心経の一節「心無罣礙」から取ったそう。「でも、やることにはトコトンこだわっています」

 ○…1970年から約40年間、民族文化映像研究所が日本各地の生活文化を取材した、記録映画の上映会はその一つ。これまでに「奥会津の木地師」「奄美の泥染」「船大工の世界」などの作品を観てきた。「『秩父の通過儀礼』では子どもを村の一員として地域で大切に育てていた。人間関係が希薄になっている今、重要な意味を含んでいる」と話す。「私たちが置き忘れた暮らしの知恵を記録した作品が120編位ある。先人に学び、本当の豊かさとは何かを考えたい」

 〇…大磯で生まれ育つ。音楽の道へ進み、コンサートホールの運営などに携わった。仕事場以外でも人との交流を築き、地域を盛り上げる活動に参加。ちゃん付けで呼び合う同級生たちと旧撰組なるグループを結成し、大磯宿場まつりで花魁道中を披露した。「花魁に扮していた男は私」といたずらっぽく笑う。今年のまつりの練り歩きは世代交代し、新鮮組へ託した。「若い人たちがここに集まって賑やかに準備していましたよ」と嬉しそうに話す。

 ○…無罣庵ではピアノの原型といわれる古楽器チェンバロを運び入れ、コンサートを実施。4回目を数える今回は、会場を聖ステパノ学園海の見えるホールに移して12月5日に開催する。「貴重な楽器の響きを一人でも多くの人に聴いてもらえれば」。隠れ家のようなサロンに、丁寧に淹れたコーヒーの香りが漂った。
 

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