大磯町教育委員会が8日に発表した「全国学力・学習状況調査」の分析結果で、小学生が授業以外で行う平日の勉強時間を「30分より少ない」「全くしない」と回答した割合が、全国結果を上回ったことが分かった。中学生でも土日に「全くしない」とする割合が全国より高いという結果が出た。
調査は、町内の小学6年生251人と中学3年生284人を対象に、国語・算数(数学)・理科の学力調査と、質問形式で学習状況などを問う方法で実施した。町教委は、結果の分析活用に向けた検討委員会を組織し、各教科の正答率や傾向、家庭学習に対する取り組み実態などをまとめた。
報告によると、家庭学習にほとんど時間を割かない児童生徒の割合が全国平均より多い一方、「2時間以上あるいは3時間以上」行う割合も全国調査と比較して多かった。小学生では、宿題には取り組むものの授業の予習復習を行う割合が少ない結果も出たことから、町教委は「家庭学習の『二極化』が進んでいるわけではないが、保護者、学校と連携しながら家庭での学びの時間を確保していきたい」と話している。
教科別傾向では、小学国語で漢字の読みに関する正答率が全国平均と同程度だった一方、漢字の書き取りや文中の主語のとらえ方などに課題を残した。中学国語では、全国・県と同様に基礎知識と技能の定着が図られているとしたが、分かりやすい表現語句を使って話す、伝えたい事実を明確に書くといった分野で正答率を落とした。
理数教科では、小学算数で全国や県と比較して無解答率が高い設問があり、知識を基に粘り強く解答を求める姿勢を育てていく重要性を示した。中学理科では、化学変化に関する領域の正答率が全国平均を大きく上回った。
「学校生活での規則を守っているか」を問う調査では、小中学生ともに全国と比べて課題が見られたといいう。特に中学生では「どちらかといえば当てはまらない」と答えた生徒が多く、町教委では教職員とともに分析を進めていくとした。
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