二宮町は、小学6年生と中学3年生を対象にした2015年度の全国学力・学習状況調査結果を公表した。中3生は全教科で全国・県の平均正答率を上回り、小6生は理科以外の教科で平均を下回った。
調査は昨年4月、小6生217人、中3生233人を対象に行った。国語と算数(数学)のA(知識)・B(活用)、理科の3教科について、前学年までの指導事項について出題。学習意欲や生活習慣なども質問形式で聞いた。
中学生では、国語A・Bともに平均正答率が7割を超えた。理科の平均正答率も、県(52・8%)が全国(53%)を下回る中で56・1%だった。全ての教科・領域で正答率が高く、無回答率も全国・県と比べて非常に低い結果となった。
小学生では、国語A・B、算数A・Bで国と県の平均正答率に及ばず、算数Bは41・7%と低かった。各教科で平均正答率が80%を超える設問があった一方、無回答の割合が20%を超える問題も見られ、町教育委員会は「領域ごとにどのような学習活動がなされたのかを各校で精査し、しっかりと根付く学習方法を検討する必要がある」としている。
家庭学習の時間に関する質問では、中学生が平日・休日ともに全国平均を上回った。小学生では全国を下回り、平日の家庭学習が1時間以下の児童は40%を超え、「家で授業の復習をしている」と答える割合は15・7%にとどまった。
「授業の始めに目標が示された」「授業の最後に振り返りを行った」と答える児童生徒が、全国平均より大幅に少ないという結果も出た。学校側への質問では、授業に目標の提示や振り返りを取り入れているとする回答が多いことから、児童生徒と学校側の意識の違いが現れた。
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