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ピースハウス病院が再開 前院長迎え新体制に

社会

公開:2016年4月8日

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開院式であいさつする日野原氏
開院式であいさつする日野原氏

 昨年4月から運営を休止していた中井町の独立型ホスピス「ピースハウス病院」が、「日野原記念ピースハウス病院」として4月に再開した。1日、同院理事長の日野原重明氏らを迎えて開院式を開き、関係者は活動に向けた決意を新たにした。

 ピースハウス病院は、がんやエイズ患者に対して痛みなどの心身ストレスを和らげる「緩和ケア」を提供する、独立型ホスピスの草分け。聖路加国際病院名誉院長の日野原重明氏が理事長を務める、一般財団法人ライフ・プランニング・センターが1993年に設立した。

 病院の他に、訪問看護ステーションやホスピス教育研究所を併設し、独立型ホスピスの礎を築いた同院だったが、後年は経営難や医師、看護師不足といった課題に直面していた。特に自宅で過ごす在宅ケアを希望する人が増えたことで、ホスピスの利用を「最後の手段」と捉える風潮が高まったこともあり、入院日数の短期化が採算を圧迫したという。昨年3月、財団が運営の休止を決めた。

 財団常務理事で事務局長の朝子芳松さんによると、休止後は再開を求める多くの声が寄せられたという。同院は公益社団法人地域医療振興協会などの支援を仰ぎ、再開に向けて医療スタッフの確保に努めてきた。

 新院長には、過去に同院で17年間院長を務めた西立野研二氏を招聘し、15人の看護師を採用。新体制となった病院名は「日野原記念ピースハウス病院」と改めた。病床数は22床で、3月末現在で15件ほどの利用申し込みがあったという。

 開院式には日野原氏をはじめ、地域医療振興協会の吉新通康理事長、中井町の杉山祐一町長らが出席。日野原氏は「このように皆様の前であいさつができることに、私の心臓はどうしようもないほどひどく動悸を打っています」と話し、関係者を前に力強くあいさつした。

 西立野院長は「在宅療養をしている方に対しても、緊急の対応といった面でお手伝いできるような組織にしていきたい。緩和ケアというと、がんやエイズという限られた疾患の方々が対象となっていたが、それ以外の患者さんに対する緩和ケアも広げていきたい」と述べ、訪問診療などの充実を目標に掲げた。「1人でできるわけではない。多くの職種の知識や技術、経験を合わせて、皆で良いケアを提供することができれば」と、医療スタッフの結束も呼びかけた。

 問い合わせは同院【電話】0465・81・8900。

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