身を委ねたくなるようなメロディとポジティブな日本語歌詞。津山直正さん(ツヤマーレー)とHIYORIさん(ヒヨマーレー)によるアコースティック・レゲエユニットのマーレーズが、今年で結成10周年を迎えた。大磯町で創作活動を続ける2人に、10年の歩み、大磯町での暮らしを聞いた。
―音楽を始めたきっかけは。
津山さん 高校生のころ、友達にギターをやってみないかって誘われて、コピーバンドを組んでいました。
HIYORIさん 歌い始めたのは27歳のとき。スカバンドのボーカルに誘われて。30歳でソロ名義のCDを発表しました。
―2人とも、ロックやパンクといった音楽から、レゲエ、とりわけボブ・マーリーの音楽性に影響を受けた。
津山さん ビートルズとかカーペンターズが好きだったんですけど、19歳の時にボブ・マーリーのライブビデオを見て「これやばいな」って。それからレゲエにのめりこんでいきました。
HIYORIさん 私はセックス・ピストルズとダンスホールレゲエを一緒に聴くみたいな。後から音楽を探っていく中で、ボブ・マーリーにたどり着きました。
―マーレーズ結成のいきさつは。
津山さん お互いに渋谷のクラブやライブハウスで演奏していた時に出会いました。
HIYORIさん どちらかがライブをやるから手伝うような関係でしたね。津山は友達の間ではボブ・マーリーをもじって「ツヤマーレー」って呼ばれていて、じゃあ私は「ヒヨマーレー」だって。周りが私たちのことを「マーレーズ」って名付けた感じですね。
―2006年、サッポロビールのテレビCMに楽曲が採用され、09年には日本最大級の屋外音楽イベント、フジロックフェスティバルにも出演した。
津山さん HIYORIが所属していた事務所のマネージャーがCMオーディションの話を持ってきてくれて。CMが決まって、すぐにミニアルバムを出しました。フジロックはとにかくテンションが上がりましたね。
HIYORIさん リハまではすごく晴れていたのに、ステージが始まるころにはすごい土砂降りで。でもすごく楽しくて、自分たちにとってはターニングポイントでした。神様がガイドしてくれたんだと思う。
―年間100〜130本ほどのライブをこなしている。
HIYORIさん 雨の日も風の日もあるけれど、ライブは楽しいですよ。小さな子ども連れの家族が来てくれるようなライブもあるので、日本語で歌うことで子どもたちにも分かるように音楽の素晴らしさを伝えたい。
―8年前、大磯町に移り住んだ。
津山さん 以前2人で住んでいた渋谷では夜遅くまで遊ぶような生活だったんですけど、自然な暮らしができるようになったというか。大磯に来てからサーフィンも始めましたしね。
HIYORIさん 幼馴染がこっちに引っ越していて、遊びに来た時「ここいいな」って。今では大磯以外には住めないくらい好きな町です。
―10年間の活動が2人の成長につながった。
津山さん 湘南でも僕たちのことを知ってくれている人が増えてきたのは嬉しいですね。今年の夏には10周年のタイミングでアルバムを発表するので、ぜひたくさんの人に聴いてもらいたいと思っています。
HIYORIさん 恵まれて贅沢な10年だったし、いろんなところに行けていろんな人に会えて、たくさんの学びがあった。アルバムには「愛」をテーマにした曲をたくさん収録する予定です。これまでの活動の集大成として、ファンの方たちに10年分の恩返しができたら。
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