定期演奏会を開くしほみコールの代表を務める 大久保 洋子さん 二宮町百合が丘在住
高らかに和声奏でる
○…プログラムの1曲目は、合唱音楽の名作を数多く送り出している新実徳英氏作曲の「アヴェ・マリア」。「今までの曲とリズムが異なる曲はハードルが高く、挑戦でした」。隔年開催で20回目を数える定期演奏会を、ラディアンホールで6月24日に開く。ラテン語やドイツ語の曲もあり、ミサ曲やシューベルトの歌曲ほかを発表。流行歌メドレーでは「りんごの唄」「とんがり帽子」「東京ブギウギ」などで昭和を振り返る。「2年間かけた練習の集大成。聴いてくださる方にも私たちにとっても、楽しい演奏会にしたい」とほほ笑む。
○…3部構成の女声合唱団でメゾソプラノを歌う。昨年1月、代表に就いた。「役員やパートリーダー、訳詞を調べてくれるメンバーなど皆さんが知恵を出し、協力してくれます」。毎週木曜日の練習では「他のことを考えないで」コーラスに集中。「緊張感がある分、充実感もあります」と話す明るい表情は、ハーモニーを奏でる合唱の醍醐味を伝える。練習後のランチやたまの旅行で仲間と共有する時間も楽しいひとときだ。
○…PTA関係者から誘われ、水泳を始めたのがきっかけだった。「金槌でしたが、4種類泳げるようになりました」とにっこり。泳ぎをマスターした次は、高校時代のクラブ活動以来の合唱を再開。30年ほど前、しほみコールに加入した。
○…合唱団は設立61年。当初からの団員もいる。自分たちの殻の中だけではいけないと、二宮合唱祭や県立音楽堂などの舞台に立つ目標を立てて活動。横浜のコーラスグループとの合同合唱団ママ・マルベリーとして全日本おかあさんコーラス大会にも出場している。「歌うのが好きな仲間を増やしたいですね。声を出すと身体も鍛えられます」。ピンと伸びた背筋はさすが。
○…栃木県出身。二宮町に移り住み、約45年過ごした。「都会過ぎず、自然が残っていて暮らしやすい。生まれ育った土地に似ているからかもしれません」
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3月29日