大磯港で、梅雨空の合間を縫うようにして釜揚げシラスの天日干し作業が続いている。
港内では2軒の網元が操業しており、「湘南しらす」直売所の松道丸(まつみちまる)は13日、50kgほどのシラスを水揚げした。
漁から戻った3代目の安部川英雄さん(46)が塩ゆでにすると、銀色に輝いていた生シラスが雪のように白く色づいて釜の中に広がる。10分ほどですくい上げ、英雄さんの父で2代目の繁さん(82)がせいろの上に広げて天日干しに。「機械で乾燥させるとシラスが傷んでしまうから、晴れた日に潮風を当ててやるのが一番。しっとりとした具合を残すにはコツがいる」と繁さんは話す。
昨年は「10年に1度の大不漁」(英雄さん)だったが、今年は3月11日の解禁から6月まで好漁が続いた。7月に入り落ち込んでいた水揚げ量も、ここ最近は上向きつつあるという。漁は12月まで続く。
松道丸では生や釜揚げシラスの他に、タタミイワシやちりめんなどの加工品も扱っている。問い合わせは【電話】0463・61・2626。
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