二宮町は7月1日から下水道料金を改定し、平均13・1%の値上げを行った。
2012年度に平均20・4%増の改定を行って以来4年ぶり。町内における14年度の平均的な世帯排水量となる37㎥(検針1回あたり)では、改定前より515円高い4830円になる。町によると、同じ排水量での比較では県内市町村の中で4番目に高い金額という。
下水道事業では、汚水処理費(下水管や処理場の維持費用、下水管などの整備に伴う借入金の返済費用)を使用料収入で賄っている。2014年度末の汚水処理費は約3億3070万円、下水道使用料は約2億3430万円で、処理費に対する使用料収入の割合を示す経費回収率は約70%だった。30%にあたる約9640万円は、一般会計の町税から補てんしていた。
料金改定をめぐっては、町税の繰入による財政圧迫や使用者負担の観点、下水道施設の長寿命化に向けて工事費用の発生が見込まれることから、昨年9月に村田邦子町長から諮問を受けた下水道運営審議会が検討を行ってきた。
審議会は、今年1月に料金改定はやむを得ないとした答申をまとめ、経費回収率を80%に引き上げることを目途にした値上げ案を示した。町は3月の町議会定例会で「二宮町公共下水道使用料条例の一部を改正する条例」を提案し、賛成多数で可決された。
2カ月あたりの使用料単価は、基本料金(0㎥〜16㎥)が改定前の1560円から1764円に、1㎥ごとの従量料金は16㎥〜40㎥が同116円から129円、40㎥〜60㎥が同136円から153円などに値上がりした。町内の世帯平均排水量を踏まえ、40㎥までの使用料については値上げ幅を抑えたという。
問い合わせは町下水道課【電話】0463・71・3311。
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