「ミュージックフェスタ２０１６」運営委員会委員長を務める 中山 啓子さん 二宮町二宮在住 61歳
手作りステージに音楽愛
○…二宮町生涯学習センターラディアンホールで11月３日、有志主催の音楽イベント「ミュージックフェスタ２０１６」を開く。ロックやポップス、アコースティックギター、吹奏楽など５つの演奏グループが出演する。昨年12月に運営委員会を発足。年明けからミーティングを重ね、準備に取り組んできた。
○…町主催事業として２０１１年度に始まった「ミュージックフェスタｉｎにのみや」が、昨年度の「にのみや音楽祭」をもって終了。音楽祭の反省会に参加した出演団体の中から「これで終わるのはもったいない。有志でやろう」と提案があり、「賛同した仲間で自主開催を即決めました」。町教育委員会の協力を得ることもでき、「地域の文化振興に町民が自発的に関わっていけるのは理想的」と話す。「この日しかホールが空いていなかった」という文化の日にふさわしいイベントになりそうだ。
○…ブルースロックバンド・ダブルトラブルのベースを担当する。「弦が４本ならギターより弾きやすいと思って」。ギターを弾く同郷の夫・丞（たすく）さんと組み、第２回のミュージックフェスタから出演。３回目からは息子が加わり、ボーカルを務める。共通の趣味を楽しむ仲睦まじい家族だ。「（息子が）お腹の中にいる時や子育て中も、いつも一緒に音楽を聴いていたからかもしれませんね」と微笑む。当日はビートルズやサンタナの代表ナンバー、80年代のハードロック曲などをたっぷり披露する。
○…沖縄県出身。父はバイオリン奏者。バイオリンとピアノを習い、米軍キャンプの近くで英語に親しんで育った。「当時の沖縄では、地元民謡と全米ヒットチャートなどの洋楽が音楽の主流でした」と振り返る丞さんの隣で相槌を打つ。英語教室を主宰する二宮での暮らしが長くなった今も、故郷を身近に感じるという。「海が見えて、上空にヘリコプターが飛んでいる景色がよく似ているんです」
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