地域の交通安全活動に多大な功績を残した人に贈られる交通栄誉章緑十字金章に、大磯地区交通安全協会理事の山口武夫さん(73)=大磯町国府本郷=が選ばれた。県内では7人が受章し、20日に文京シビックホール=東京都=で開かれた第57回交通安全国民運動中央大会で表彰された。
警察庁長官と全日本交通安全協会長の連名で、長年の交通安全活動に力を尽くした人と永年無事故の優良運転者を表彰している。交通栄誉章緑十字金章は、特に顕著な功績をたたえる最高位の章。山口さんの受章は、中郡で3人目となる栄誉だ。
山口さんは1971年から大磯地区交通安全協会に入会。自動車鈑金塗装の工場を経営する傍ら、交通指導員として登校児童の見守りや交通安全運動期間中の街頭指導などで歩行者、ドライバーのマナーアップを呼びかけてきた。1982年には緑十字銅章、2002年に同銀章を受けた。
40年以上にわたる活動が評価された山口さんは、「近年は交通事故の件数が減少傾向にあると聞く。自分たちが少しでも役に立てていたのなら嬉しい」と話し、「受章は交通安全協会の皆さんや地域の皆さん、活動を支えてくれた妻のおかげです」と感謝した。
2005年からは交通指導部の副部長に任命され、後進の育成にも尽力した。指導員の定年となる70歳を過ぎた今も、協会理事として広報紙「交通安全だより」の発行などに携わるだけでなく、街頭での指導も続けているという。
自動車関係の仕事に就いていたことが縁で協会への入会を打診されたという山口さん。「まさかここまで長く続けられるとは思わなかった。体が健康な限り、お手伝いができたらいいですね」と笑顔で話した。
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