大磯町の郷土資料館で、県埋蔵文化財センターによる巡回展「かながわの最初の現代人―旧石器時代のヒトと社会―」が始まった。
約3万8千年前に日本列島にやってきたホモ・サピエンスと、現代の人間との類似点を探る内容。県内最古とされる約3万8千〜6千年前の石器をはじめ、石器の製作に関わる技術の変遷などを、県内で出土した遺物を基に紹介している。
相模野台地から遠く離れた場所で産出される石材を使った石器からは、当時の人々が遠隔地での採石に向けて綿密な行動計画を立てていたことが推察されるという。何かのシンボルとして製作されたと考えられるデザイン性に優れた石器も展示し、思考や知識の伝達力をうかがい知ることができる。
2月26日(日)まで。開館時間は午前9時から午後5時で月曜休館。1月29日(日)と2月12日(日)は無料の展示解説を行う。各日午後1時30分から2時30分。
2月19日(日)には、首都大学東京准教授の出穂雅実さんによる特別講演「日本列島に現れた最初の現代人・年代と文化的特徴」が同館研修室で行われる。定員80人で応募多数の際は抽選。
申し込みは往復はがきに「巡回展講演会」と明記し、開催日と住所、氏名、電話番号を記入して〒232-0033横浜市南区中村町3の191の1神奈川県埋蔵文化財センターまで申し込む。1月31日(火)必着。
問い合わせは同館【電話】0463・61・4700。
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