イベントポスター
ＪＲ二宮駅周辺の商店や空き店舗をギャラリーとして貸し出し、アート作品などを展示販売する「菜の花アートフェスティバル」が２月10日から始まる。吾妻山の菜の花が咲く時季に合わせて初めての開催。主催する実行委員会は「駅前の賑わいや空き店舗対策につなげたい。気軽に来場してほしい」と呼びかけている。
北口通り商店街を中心に17会場を設け、36組がアート作品などを出展。会期は２月10日から19日で、12日まで開催中の「吾妻山菜の花ウォッチング」終了後も、アートをキーワードにしたまちおこしで観光客らに駅前を回遊してもらう。
会場となる店舗の商店主らでつくる実行委員会によると、吾妻山から下山した観光客を商店街に誘導することは以前からの課題だった。「菜の花を見て終わりではなく、商店街に足を運んでもらうための仕掛けを作りたかった」と、昨年で20回を迎えた鎌倉市の「極楽寺・稲村ガ崎アートフェスティバル」を参考に、まちなかの商店を開放したアートイベントを企画した。
商店街に人を呼び込むだけでなく、シャッターが閉まったままの空き店舗対策という目的もある。大家や不動産業者の協力で４軒の空き店舗を会場として使用できることになり、「新しい借り手が見つかるきっかけになれば」と実行委は期待する。
作品を展示するのはプロ・アマを問わず活動している作家などで、町内外から出展希望が舞い込んだ。木彫や漆工芸、布、皮革、アクセサリー作家の作品をはじめ、自宅工房で制作している白器、湘南海岸の石で作ったキャラクター、地場産ミカンを使ったジャムなども展示販売される。
11日午後７時からは、駅北口のＶＥＧＩ ＣＡＦＥでジャズシンガーの松木翠さんらによるライブを行う。12日は、名古屋市のＪＲ金山駅から東京駅までの86駅に降り立ちライブを行っている河原崎辰也さんが、74駅目の二宮駅で演奏。駅北口のクワハラビル駐車場で午前11時からと正午から。
問い合わせは実行委【電話】０４６３・７１・０４２１。
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