中井町は、町の魅力や課題などを町民同士が気軽に語り合う「なかいまちづくりカフェ」の集大成として、参加者からの提案などを冊子にまとめた。町役場の企画課で配布するほか、町ホームページで公開している。
まちづくりカフェは2015年7月から2か月おきに開き、延べ135人の町民が参加。町の将来像などをリラックスした雰囲気の中で議論する場として、町職員も交えながら計9回実施してきた。
参加者は、水道料金が全国で2番目に安い、1世帯あたりの平均人数が2・93人と県内で最も多いといった町の魅力について分析。一方で、定住意向の低さや人口減少・高齢化の進展、公共交通機関の不便さなどの改善点も洗い出し、住みよいまちづくりに向けた提案を考えた。
掲載された提案は、中井町を堂々と名乗るといった個人単位で行えるものから、地域ぐるみで子育てをする、買い物は町内で行うなど、地域や職場、町民全体で実践していく取り組みまで30項目。町民が自発的に活動し、住みよいまちづくりにつなげていくことを目指す。
町は、町民と行政の協働によるまちづくりに向け、このほど策定した「第六次中井町総合計画」に町民提案を反映した。計画は、2016年度から10カ年のまちづくりを見越した指針となる。
自然豊かで小規模な集落が存在する「里」と、産業が集積した「まち」を組み合わせた「里都まち♡なかい」をキャッチフレーズに、交流人口の増加と定住促進、安心な地域づくりを重点プランに設定。転入者数は年間440人、出生数は同61人を目指すなど具体的な数値目標を掲げた。
まちカフェ26日最終回
2月26日(日)には、同町の農村環境改善センターで今年度最後となるまちづくりカフェが開催される。午後2時から4時。午後3時からは、町の魅力を町外にアピールするブランディングメッセージを考えるワークショップもある。
どちらも中井町に関わりのある人ならだれでも観覧、参加できる。問い合わせは町企画課【電話】0465・81・1112。
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