人口減少や少子高齢化に対応するため、二宮町は子育て世代の定住、児童生徒の学習環境整備などに重点を置いた2017年度当初予算案を発表した。
若い世代が結婚や出産、子育てをしやすい環境づくりに4730万円を投じる。今年7月には保健センター内に「子育て世代包括支援センター」を開設予定で、産前から育児まで継続的な支援の拠点に位置付ける。各小学校にある学童保育所の運営を、保護者主体から民間事業者に委託する事業費と、民間学童保育所への補助経費も盛り込んだ。
町内の小中学校では、音楽室や図書室にエアコンを設置。少子化に伴う学習環境の変化に伴い、小中一貫教育とコミュニティ・スクールの導入に向けた研究にも着手する。
多世代の健康づくりに向けては、7月に開設を予定する「未病センターにのみや」の整備や、温水プールを活用した水中運動教室事業などの関連経費として1950万円を計上。県や企業と連携し、未病サミットなどの健康関連イベントにも参加していく。
防災面では、4月に運用が始まる平塚市、大磯町との消防指令センター共同運用、消防ポンプ自動車の更新などに9240万円。
一般会計は76億7600万円で、16年度比0・7%の減額となった。特別会計を含む総額では0・6%上回る156億740万円。
町税収入は16年度とほぼ横ばいの34億7300万円で、歳入に占める割合は45・2%。町債は1350万円増加して5億5600万円だった。
貯金に相当する財政調整基金の残高は、17年度末現在で約4億円の見通し。
その他の主な新規事業▽公共施設再配置・町有地有効利活用実施計画の策定▽公園・広場の充実と適切な管理運営による公園統廃合計画の策定▽空き家等対策計画の策定と空き家等対策協議会の設立に向けた検討▽小学校3校での野外キャンプの開催▽創業支援事業計画策定の検討▽地域公共交通システムの見直し
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