着用した袴などが展示される
大磯町の郷土資料館で、旧吉田茂邸の落成を記念した企画展「吉田茂 その生涯と大磯」が開かれている。戦後の長期政権を維持した名宰相の生涯を、幼少期より親しんだ大磯での暮らしにスポットを当てながら紹介している。
吉田元首相が寄贈した大磯中学校体育祭の優勝カップ、地元子ども会の旗といった展示物からは、地域との交流を大切にした人柄がうかがえる。身に着けていた羽織や袴、米寿のお祝いに昭和天皇から下賜（かし）された杖をはじめ、愛煙家ぶりを物語る葉巻入れや灰皿、マッチ箱など、往時の暮らしを偲ばせる身の回り品も数多く並ぶ。
同館の学芸員は「旧吉田茂邸には展示されていない書簡や資料も充実しているので、完成した邸宅と合わせて見学してもらいたい」と話している。
５月７日まで。入館無料。時間は午前９時から午後５時（入館４時半）。毎週月曜日と５月２日は休館。
問い合わせは同館【電話】０４６３・６１・４７００。
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