2020年の東京五輪・パラリンピックでブータン王国の事前キャンプ地が県内に決まったことを受け、誘致にあたった県と関係自治体などが13日、横浜市内で同国五輪委員会会長のジゲル・ウゲン・ワンチュク王子と協定を結んだ。
協定締結式には、黒岩祐治神奈川県知事と小田原・大磯・箱根の3市町長、学校法人などを運営する星槎グループの宮澤保夫会長が出席。黒岩知事は「おもてなしの心を持ってしっかりと支えたい」とあいさつし、中崎久雄大磯町長は「ブータンの人々が持つ清々しい心を私たちも取り入れ、オリンピックだけでなくその後の友好につなげたい。世界に誇れる関係を作れるよう努力していく」と述べた。
ワンチュク王子は「施設環境がとても整っていて立地も良かった」と、昨年の候補地視察で県内に好印象を持ったと説明。「スポーツを通じて、両国の間でより素晴らしい関係が生まれることを願う」と語った。
ブータンは陸上とアーチェリー、射撃競技で東京五輪出場を目指しており、選手団は15人ほどの規模を想定しているという。昨年のリオデジャネイロ五輪では、射撃とアーチェリーに選手を送り込んでいる。
選手らの滞在中、受け入れる自治体では様々な交流機会を設ける予定で、箱根町の山口昇士町長は「小中学生とのふれあいを通し、将来につながる関係づくりができたら」と抱負を語った。黒岩知事も「ブータンの選手を応援することで生まれる友情が、両国間の友好の太いパイプになる」と期待を込めた。
県内での事前キャンプ実施国は、エリトリア国と英国、リトアニア共和国に続き4カ国目。
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