二宮小学校5年の藤原寛太君が、大阪府で行われた「第17回泉の森ジュニアチェロコンクール」小学生の部で金賞を受賞した。藤原君は「自分が納得できるものを本番の演奏で出し切ることができた」と、コンクール初出場での快挙を喜んだ。
国際的に活躍するチェリスト宮田大さんをはじめ、過去の入賞者に多くの若手音楽家がいる同コンクール。5月4日に泉佐野市立文化会館で行われ、小学生の部には神奈川県や兵庫県などから16人が参加した。
藤原君はシュレーダーの課題曲と、スペインを代表するチェロ奏者カサドの無伴奏組曲第3楽章を自由曲として演奏。コンクール出場は今回が初めてで「自分でも驚いたけれど、嬉しかった」と金メダルを掲げる。
普段から演奏で気をつけるポイントを楽譜に書き込み、コンクール曲の練習では約150項目をノートに記した。曲を解釈してイメージを膨らませるために、スペイン料理を食べに出かけたり、スペインの建築物やフラメンコなどのビデオを見たりもした。「喜怒哀楽の表し方や文化が日本と全然違うと感じました」
チェロを弾く祖父と音楽の仕事に携わる母真紀さんの影響で4歳半からチェロを始めた。父の直彦さんは薩摩琵琶が趣味という音楽一家だ。藤原君は妹の百花さんと週に一度、藤沢市の音楽教室でレッスンを受けている。コンクールに向け、指導者の佐藤明さんから受けた「平常心でいることが大事」というアドバイスも結果につながった。
「練習は裏切らない」をモットーに、登校前に基礎練習を行い、帰宅後は宿題を済ませてチェロと向き合う。夢は「誰もやっていない弾き方をするチェリスト」という藤原君は「他にも可能性があると思う。できないとか難しいとか諦めないで沢山チャレンジして、それが実現したらいいな」と、自らの演奏スタイルや興味の対象を追求している。
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