少子高齢化が進む地域の活性化につなげようと、大磯町は石神台地区をモデルにした紹介動画「ほっとする町 石神台」を制作した。地区の魅力を動画で伝え、子育て世代などの移住促進につなげたい考えだ。
地区動画の第一弾となる今作は、大学の課題で地元を紹介することになったヒロインが、石神台の行事などを通して地域の魅力に気づいていく約4分30秒の動画。大磯高校SF研究部のOBによる映像の自主制作団体「SF-ken」と、大磯町が地域再生事業を委託している一般社団法人「colorful」、石神台の住民が協力して作った。
約730世帯・1500人が住む石神台は、町内24地区の中で高齢化率が最も高いという。町は、石神台の尾白佳隆区長(64)が町区長連絡協議会の会長を務めている縁から、手始めに同地区をモデルとしたPR動画の制作を決めた。
監督を務めたSF-kenの志田小鼓音(さこと)さん(22)=平塚市=は、地域ぐるみのイベントが多いことや防犯団体「ガーディアン」の存在が犯罪減少につながっていることなど、石神台ならではの特徴を映像化。1年をかけて地域行事に同行し、住民にはなじみの深いラジオ体操や芋掘り、ハロウィーンなどの様子を通して地域のつながりを感じられる動画に仕上げた。移住PRに向け、実際に町外から移り住んだ子育て中の母親に住みやすさなどを語ってもらうインタビューも盛り込んだ。
「石神台のイベントには様々な年代の人が参加していて、みんなの手で地域を作っているように感じた。人と人とのつながりが感じられる映像を、住民目線で撮ることができた」と志田さんは振り返る。6月10日には石神台会館でお披露目会があり、自治会員らが動画を観賞した。尾白区長は「石神台のいいところがコンパクトにまとまっていて見やすい。第2弾の制作もお願いしたいくらい」と話していた。
町では今後もSF-kenなどと連携し、動画を活用したプロモーションの充実を図っていきたいという。今回の動画や過去の作品は町ホームページ内「おおいそ紹介動画」のリンクから見ることができる。
問い合わせは大磯町政策課【電話】0463・61・4100。
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