大磯町の葛川下流で7月29日、小学生親子向けの生物観察会が開かれた。環境意識を高めてもらおうと、町が初めて実施した。
網を持った児童は腰ほどの水深にも臆することなく、水面を素早く泳ぐ魚や川底のエビ、カニなどを次々と捕獲していった。両岸に伸ばした網に向かい、上流から生物を追い込む漁にも挑戦。水槽いっぱいの生物が集まると、講師を務めた県水産技術センター・内水面試験場主任研究員の勝呂(すぐろ)尚之さんが魚の名前や特徴を解説した。
カジカの一種で、県のレッドデータブックで絶滅危惧1A類に指定されているカマキリ(アユカケ)が生息していることが分かったほか、準絶滅危惧種のゴクラクハゼ、スミウキゴリなどの魚類が確認できた。ウナギの幼魚やアユ、ヒラテテナガエビなども網にかかり、参加者は身近な川に多様な生物が生息していることに驚いた様子だった。
国府小学校5年の根岸悠和君(10)は「知らない魚をたくさん見ることができて勉強になった。生き物が暮らせるよう、きれいな川を守っていきたい」と笑顔で話していた。
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