JR二宮駅南口に建つ平和と友情のシンボル「ガラスのうさぎ像」の周りに、町内外の個人と団体から寄せられた約6万6千羽の千羽鶴が飾り付けられた。1日に千羽鶴を吊るす作業があり、村田邦子町長や関係者などが立ち会った。終戦の日の15日(火)まで飾る。
小中学生から高齢者まで幅広い世代の人々が千羽鶴を提供。町民ボランティアや二宮高校家庭科部の生徒らが、折り鶴に糸を通して束ねる作業に協力した。
像の建立30年目の2010年に始まった装飾は今年で8回目。実行委員会の中心となって活動を続けてきた萩原弘子さんは「会員の高齢化が進み、ガラスのうさぎ像の精神と千羽鶴の取り組みを若い人たちにつないでいきたい」と話した。
昭和20年8月5日。米艦載機が二宮駅周辺を襲った。駅前にある像は、この時の機銃掃射で父を失った児童文学作家・高木敏子さんが自身の戦争体験をもとに書いた『ガラスのうさぎ』に由来する。住民有志の呼び掛けで多くの町民と全国から寄付金が集まり、1981年に像が建てられた。
5日に平和と友情のつどい
戦争を二度と繰り返してはならないという思いを込めて「ガラスのうさぎ像平和と友情のつどい」が、生涯学習センターラディアンで5日(土)に開かれる。二宮町などが主催。
碑文朗読と小中学生による合唱などに続き、原爆投下前の広島の子どもたちの日常生活を描いた短編アニメ『太陽をなくした日」を上映する。時間は午後1時から3時。定員500人。入場無料。
問い合わせは町総務課【電話】0463・71・3311。
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