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米国高校生 「弓道はエレガント」 大磯町民らと国際交流

社会

公開:2017年8月4日

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和弓の構え方を教わるラシン市の高校生
和弓の構え方を教わるラシン市の高校生

 大磯町と姉妹都市提携を結ぶアメリカ合衆国ウィスコンシン州ラシン市の高校生3人が、7月20日から8月3日までホームステイを行った。町民や大磯高校の生徒らと親善を図り、日本の生活と伝統文化などを体験した。

 来日したのは、いずれも高校2年のジェフリー・バリエールさん(16)とタイ・K・カルマーさん(17)、クリスタ・ベネガスさん(17)。町国際交流協会(森杉宣夫会長)の受け入れで町内の家庭に宿泊した。

 中崎久雄町長を表敬訪問したのを皮切りに、ガイドボランティアの案内で鴫立庵や旧吉田茂邸などをめぐり、町内を見学。大磯小学校と国府小学校では、英語教室の児童たちとコミュニケーションを図った。盆踊りや町のイベント「なぎさの祭典」、馬場地区の夏祭りなどに参加し、神輿を担ぐ経験も。六所神社の参拝では和服の着付けや茶道と生け花を体験するなどして、日本の文化に触れた。

 28日には大磯高校を訪れ、剣道部と弓道部に「体験入部」。日米の10代が武道を通して親善活動を展開した。

 弓道部では道衣と黒い袴、足袋を身に着けて基本の立ち姿勢から学んだ。理想の型に苦労する米国人高校生に対し、部員が手を添えて頭の向きや弓の構え方などを丁寧に指導した。「矢が的に当たっても外れても、喜んだり悔しがったりして気持ちを表に出してはいけない」。顧問の中田稔教諭の説明と、暑さの中で心身を鍛錬する部員の姿に派遣生は何度もうなずいた。

 世界の伝統文化に関心があるというジェフリーさんは弓道の印象について「礼儀を重んじ、とてもエレガント」と感心した様子。タイさんとクリスタさんは「姿勢や動作の取り方が難しい」と口を揃え、「上手になるためには練習が必要ですね」と額に汗を光らせた。

 英語で派遣生の案内役を務めた弓道部2年の大木姫蘭(きらら)さんは「日本の弓道を知ってもらうことができて嬉しい」。米国の高校へ留学を控えているといい、「渡米前にアメリカの友人ができた。向こうでも弓道を紹介したい」と笑顔を見せた。

 町国際交流協会は、米国にある2つの姉妹都市との間で高校生の派遣と受け入れを実施している。大磯町からこれまでに約130人を海外に送り出した。

 ラシン市の若者が大磯町に滞在した期間中、同町の高校生3人がオハイオ州デイトン市に派遣され、ホームステイを体験した。

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