戦争体験者の証言から平和の尊さを考える「戦争を語り継ぐ大磯の会」が、8月5日(土)に大磯町郷土資料館で開かれる。国策として満州に送り込まれ、故郷から遠く離れた地で戦禍に巻き込まれた2人の語り部が、戦争の悲惨さを訴える。
真壁喜次郎さん(89)は、14歳で航空兵を志願するが不合格となり、満蒙開拓青少年義勇軍として入植。終戦後は強制炭鉱労働を強いられた。「満人(クリー)のお蔭で生きて帰れた」というテーマで、多くの日本人が報復リンチの被害に遭うなか、現地の満州人に助けられた体験などを語る。
佐藤文昭さん(77)は、3歳のときに一家7人で渡満。ソ連軍の侵攻や匪賊による略奪の恐怖におびえた暮らし、父親ときょうだいを失った悲しみを自らの言葉で振り返る。
同会は、大磯町平和委員会の委員らが2010年に設立した。委員に戦争体験を証言してもらおうと、同年に第1回目を開催。参加した聴衆の中から語り部としての協力を申し出る人が増え、毎年8月に語り継ぐ会を開くようになった。今年で8回目。
参加無料。時間は午前10時から正午。語り部の登壇前には、サークル「ポエムの杜」による『野ばら』の群読が行われる。
問い合わせは佐藤さん【電話】0463・73・4466。
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