「おかわりしたい人」。調理実習室から焼きたてのピザが運ばれてくると、食欲旺盛な小学生のグループが一斉に立ち上がった。
夏休み真っ最中、8月上旬の夜。中井町の境コミュニティセンターに集まった親子連れや児童約40人が、賑やかに夕飯のひとときを楽しむ。コミュニティ食堂「おにぎり」は、地元のボランティアが運営し、多世代の交流活動などに取り組むNPO法人子育ての輪Leiが支援する、食事を通じた交流の場だ。
下の子の世話が忙しくてゆっくり食べられない。父親の帰りが遅く、母子だけの夕飯はつまらない――。母親たちのそんな思いから食堂はスタートした。月に1回、同センターを会場に親子を受け入れて「食卓」を囲んでもらう。参加者は子育ての悩みを話し合ったり、ほかの親や年上の子どもが赤ちゃんの面倒を見たり。3人の男の子を育てる中西和美さんは「ここに来ると子どもを叱らないで済みます。大人にとっても魅力的な場所」と話す。
4回目の開催となったこの日の献立は、野菜を使ったピザとスープ、きゅうりサラダ、デザートのすいか。町内でパン店を営む神保桂さん、母親と協力者らが調理を担当した。野菜の皮むきなどを手伝った秦野市の小学4年生・磯辺英資くんは、ピザを頬張りながら「めっちゃうまい。みんなに喜んで食べてもらえて、手伝った甲斐がある」と笑顔を見せた。
子育ての輪Leiの代表を務める海野美和さんは「独り暮らしのお年寄りや中学生、高校生などにも来てほしい」と、親子だけでなく多世代の居場所づくりとしても食堂を活用していきたいという。
8月は開催日を増やし、2回目を18日(金)午後5時から8時まで同センターで開く。参加費は大人300円、小学生から18歳200円、2歳以上の未就学児100円。
詳細は子育ての輪Leiのフェイスブックで公開している。https://www.facebook.com/shosapolei/
大磯・二宮・中井版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|