大磯・二宮・中井版 掲載号:2017年9月8日号
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大磯町のギャラリー陶芸の名匠偲び遺作展魯山人に師事 故小野寺玄さん

文化

(上)小野寺玄さん=ギャラリーさざれ石提供(下)炭化練上香炉「山荘」=増尾峰明氏撮影
(上)小野寺玄さん=ギャラリーさざれ石提供(下)炭化練上香炉「山荘」=増尾峰明氏撮影
 元日本工芸会正会員で、昨年81歳で他界した陶芸家・小野寺玄さんの遺作展が、大磯のギャラリーさざれ石で8日(金)から開かれる。日本最高峰の陶芸家に選ばれながらも、謙虚な人柄だった故人の作品を地元で多数展示するのは初めてという。

 小野寺さんは1934年北海道釧路市生まれ。文化学院美術科で陶芸を学び、22歳で北大路魯山人に師事。1962年、大磯町の坂田山に「潮音窯」を自ら築き、作陶に勤しんだ。

 奥能登の古窯珠洲焼の研究にも取り組み、独特な灰黒色の地肌を生み出すいぶし焼(炭化焼成)に新たな技法を確立。黒、灰色、白と微妙に変化するグラデーションを作品に表現した。

 77年に日本陶芸展で文部大臣賞、83年には「炭化練上連山図花生」で最優秀作品賞にあたる秩父宮賜杯賞を受賞。2008年の日本伝統工芸展に出品した花器は宮内庁が買い上げ、3年前に米国のオバマ前大統領が来日した際、天皇陛下からの土産として贈られた。

 「作陶中の先生は神々しくて近寄れなかった」。弟子で陶芸家の清田茂さんはそう振り返る。「夕方、近所を散歩しながら眺める山の景色からイメージを得ていたようで、海を題材にした作品もあった」と話す。

 小野寺さんは、様々な芸術家の作品展を鑑賞しに同ギャラリーをよく訪れていたという。オーナーの上村たか子さんは「作家たちにさり気なく的確なアドバイスをされ、敬愛される先生でした」と思い出を語る。

 遺作展では、炭化練上の香炉や壺といった代表的な作品のほか、花器や徳利、水滴、酒杯などの小品を含めて約110点を展示する。

 同町在住で生前親交があった竹工芸作家の藤塚松星さんは「美術界では知る人ぞ知る作家。作品に派手さはないが、精神的な奥深さや大自然を感じる。地元の人に作品を見てもらえて故人も喜んでいるでしょう」。

 12日(火)まで。時間は午前11時から午後6時。観覧無料。問い合わせは同ギャラリー【電話】0463・67・9662。

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