バレーボールのJOCジュニアオリンピックカップ神奈川県代表に選ばれた 西野 多聞さん 大磯中学校3年 15歳
県代表で飛躍のスパイク
○…将来の五輪選手発掘に向け、12月に大阪で開かれる「JOCジュニアオリンピックカップ全国都道府県対抗中学バレーボール大会」の県代表に選ばれた。毎週土日の代表合宿に参加し、トップクラスの選手が集う環境で熾烈なレギュラー争いに臨んでいる。188cmの身長とチーム唯一の左利きを生かし、攻撃的なセッター対角(スーパーエース)として得点を狙うスパイカーだ。
〇…両親ともバレー経験者で、母親は実業団でも活躍した「バレー血統」に生まれた。自身が競技を始めたのは小学校卒業後。通っている大磯中学校にバレー部がなかったため、藤沢市のクラブに通う。「不器用なので球技は向いていないと思っていました」というが、父親の熱心な勧めで練習に参加。当時すでに170cmを超えていた体格が、監督や先輩選手の目に留まった。「父親やクラブの皆さんの期待がすごくうれしくて、バレーに挑戦するモチベーションが高まりました」と振り返る。
〇…2年生のときに父親がクラブの監督に就任すると、一気に才能が開花した。「練習は一層厳しくなりましたが、家に帰るとその日のプレーを一つ一つ評価してくれる。始めたころは基本的なプレーも満足にできなかったのに、3年間でJOCに入れるまでの実力がついたのは父親のおかげです」と感謝する。
〇…約180人が挑戦した県代表のセレクションでは、選考が進むにつれて多くの選手が姿を消した。「せっかく仲良くなれたのに脱落してしまった友達の分まで頑張ろう」と言い聞かせ、最終選考を通過。12人中9人が180cm以上と長身揃いの中でも「スパイクの高さとブロックの力は負けていません」と胸を張る。JOCでの活躍を誓うその先には、五輪代表という大きな夢がある。「東京五輪の年はまだ18歳。2024年の日本代表を目指して、バレーを続けたい」と力強く語った。
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3月29日