神奈川にゆかりある伝統文化を新しい発想で活用するイベント「カナガワ リ・古典プロジェクト2017大磯」が、11月5日に大磯町で開催される。大磯港の芝生広場にステージを設け、お囃子や歌舞伎、日本舞踊といったプログラムを「現代を生きる文化芸術」として発信する。
地域の文化や芸術で人を引きつけ、賑わいにつなげる「マグネットカルチャー(マグカル)」を推進する県の事業として2013年に始まり、江ノ島や大山、小田原市などで開催されてきた。5回目となる今年は大磯町を会場に、地元や周辺地域ゆかりの伝統芸能を紹介する。
午後4時の民俗芸能で幕を開け、二宮町指定無形民俗文化財の「中里祭囃子」と、平塚市に伝わる「田村ばやし」「前鳥囃子」が披露される。歌舞伎舞踊「當(あたる)大磯由縁(ゆかりの)春駒」では、日本三大仇討ちの一つとして知られる曽我十郎・五郎兄弟にちなんだ作品を、花柳登貴太朗さんの振り付けで泉徳保さん、泉秀彩霞さん、岩井寛絵さんが演じる。
坂東三信之輔さんによる構成・振り付けの「花ざかりの森」では、日本舞踊と現代音楽のコラボレーションが見どころ。ベテランと新進気鋭の日本舞踊家が出演し、伝統芸能に新しい価値観を吹き込む。
5時45分からは、東京都府中市で江戸時代末期から続く老舗花火店「丸玉屋小勝煙火店」による打ち上げ花火が行われ、イベントのフィナーレを飾る。
入場無料、事前申し込み不要。雨天時は会場をJR大磯駅前の聖ステパノ学園内「海の見えるホール」に変更し、午後3時から日本舞踊のみを公演する。花火は少雨決行。雨天時の対応などについては、当日午前9時にホームページ(http://re-coten2017.com)で発表する。
問い合わせはイベント事業者のFM小田原(株)鈴木さん【電話】0465・35・5150。
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