西友二宮店前の県道71号線四ツ谷交差点に横断歩道を設置する方向で検討を進めている二宮町は、交差点の西側と南側に横断歩道を設ける方式が望ましいとする調査結果を示した。中里地区の住民などを対象にした報告会で明らかにした。
町は、交通渋滞や歩行者の安全面といった課題を把握し、最適な横断歩道の設置方式を検討するための調査を業者に委託。7月の平日と休日各1日の午前7時から午後7時まで、赤信号で交差点に滞留する車列の長さや車道を横断する歩行者の数などを調べ、11月21日と29日に報告会を開いた。
業者は、横断歩道の設置箇所として【1】交差点の西側【2】交差点の西側と南側【3】交差点内全て―の3ケースが考えられると説明。どのケースにおいても、標準的な信号方式と歩車分離式方式で交差点の交通処理能力は大きく変わらないとする調査データを提示したうえで、「交通渋滞を最小限に抑えるため、西側と南側の2カ所に設けることが望ましい」とする交差点像を示した。
29日の報告会に参加した住民からは、「通常信号でも歩車分離でも渋滞への影響が変わらないのであれば、交差点内全てに横断歩道を設置した歩車分離方式が良いのでは」「西友の駐車場入り口前に横断歩道を付けなければ意味がない」といった意見が相次いだ。「交通シミュレーションは警察などでも既に実施しているもので、これでは最初からやり直しだ。今までやってきたことは何だったのか」と、調査そのものに苦言を呈する出席者もいた。
町側は、今回の調査結果が中間的な結論であることを強調し、「報告会でいろいろなご意見をいただいたことを踏まえながら、警察に要望していきたい」と理解を求めた。
同交差点を巡っては、高齢者やベビーカーの利用者による横断が困難だとして、地区住民が10年ほど前から改良を要望していた。町議会では、2015年3月議会で中里地区からの陳情を全会一致で採択し、県への意見書を提出。町は17年度中の横断歩道設置を目指すとしている。
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