大磯プリンスホテルは20日、客室とレストラン、宴会場のホテル機能を2017年春にリニューアルするほか、温泉・スパ施設を新たに整備して同年夏にオープンする改装計画を発表した。通年型のリゾート施設を目指して観光拠点としての存在感を高め、国内外の会議やイベントといったビジネス利用にも対応した運営に取り組む考えだ。
現在運営している3号館のホテルを改装し、解体を終えた1・2号館跡地に天然温泉を利用した温浴施設を新設する計画。1953年の開業以来初となる大規模改修で、東京から約1時間という立地を生かし、大人のリゾートをコンセプトに女性層を中心とした顧客の取り込みに力を入れる。
来夏のオープンを予定する3階建ての温浴施設は、最上階に設ける温水プールの他にエステやサウナなどのスパ設備、レストラン、バー、ホテルのフロント機能を集約する。プールは相模湾を一望できる眺めに加え、海との一体感を感じられる設計を取り入れて施設の目玉設備にする。
客室は、窓から望める海や山の景観を生かしてリゾート感を高めたデザインに一新。レストランとラウンジも、都心近郊型複合リゾートとしての魅力向上に向けてリニューアルを行う。宴会場は企業の会議、研修旅行、国際機関による会議や展示会といったビジネスイベントの受け入れに対応した形態とし、地域経済への波及効果をねらう。
県内観光 第4の核に
同ホテルはリニューアルによって、年末年始やゴールデンウィーク、大磯ロングビーチが開設する夏季など観光の需要期だけでなく、1年を通して誘客可能な施設運営を目指すとしている。横浜市と鎌倉市、箱根町に次ぐ県内観光地の整備に向けて県が推進する「新たな観光の核づくり事業」に大磯町が認定されたことを受け、観光拠点としての位置づけを明確にし、官民一体で町のPRを担っていく。
同ホテルは「プリンスホテル単体ではなく、大磯町全体がシーズンリゾートから通年リゾートを目指すべく新たな一歩を踏み出すきっかけになれば」と話している。
問い合わせは同ホテル営業企画【電話】0463・61・1111。
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