子育ての語らい㊳ 「すべては親」
子どもたちと接するようになって28年目、これまで約1600名のリトミックやピアノの生徒を見てきました。保護者の方とのお付き合いも長くなり、時代とともに考え方の変化も感じています。
例えばレッスンの時間に余裕を持ってくる方、ギリギリだけれど間に合うように来る方、毎回遅刻してくる方、いろいろいらっしゃいます。レッスン自体に関しても、うまく弾けないからとやめさせようとする方、子どもが楽しく弾いていることに満足してくださる方などそれぞれです。
実は親の姿勢が子どもたちの言動に表れているということを私は実感しています。遅刻をしてくるご家庭は、その子も時間にルーズになっています。一生懸命話をしてもこちらを見ない子は、お母さんも同じように見てくださいません。
子どもは時が経てば、嫌でも大人の体になり、大人の扱いを受けるようになります。そのときにいい加減な大人でいいのか、頑張れる大人であってほしいのか、心の土壌を育てるのは家庭なのだということをしっかり意識してほしいのです。自分が足りなかった部分を子育てをしながら修正する気持ちで、楽しみながら子どもの真っ白な心に色付けしてほしいと思います。
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