「一人の犠牲者も出さない」ことを目標に防災対策を進める二宮町は、津波や洪水の浸水予測範囲や土砂災害警戒区域などを示したハザードマップと防災ガイドブックを作成した。2013年に発行された防災マップの改訂版。自治会を通して町内全世帯に配布する。
ハザードマップには新たに土砂災害警戒区域を追加。2014年の土砂災害防止法改正を受けて県が基礎調査を実施し、今年2月に公表したデータを基にした。通称レッドゾーンと呼ばれる土砂災害特別警戒区域3カ所、土石流の恐れがある土砂災害警戒区域8カ所と急傾斜の同区域44カ所を地図上に示している。
津波浸水想定図は、2000年から3000年以上の発生頻度で神奈川県沿岸に最大クラスの津波をもたらすとされる地震を想定。裏面は避難所マップになっており、公衆電話とAED(自動体外式除細動器)を設置している公共施設の一覧表も掲載した。
自助・共助による取り組みをさらに進めるため、これまで防災マップに載せていた防災の手引きをより詳しく内容を充実させ、ガイドブックにもまとめた。災害ごとの安全確保の方法や、「避難準備・高齢者等避難開始」「避難勧告」「避難指示」の3段階の避難情報でとるべき行動などについても説明している。
町防災安全課では「自宅周辺の被害想定はどうなっているか各家庭で確認し、防災に対する関心を高めてほしい」と呼びかける。
折りたたみ式のハザードマップは広げるとA1判サイズ。防災ガイドブックはA4判14ページ。作成部数各1万3000部。「広報にのみや5月号」とあわせて25日に配布する予定。町役場やラディアンなどの公共施設でも入手できる。
問い合わせは町役場防災安全課【電話】0463・71・3311。
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