「十郎の身代わり石」とも呼ばれ、触ると安産や厄除け、大願成就のご利益があるとされる「虎御石」が特別開帳される「虎御石まつり」が、虎女ゆかりの延台寺=大磯町=で5月28日(日)に行われる。
周囲86cm・重さ130kgの虎御石は、子宝に恵まれなかった山下長者の妻に虎池弁財天が授けたとされる。間もなく長者夫婦に生まれた女児・虎の成長に合わせて石も大きくなっていったという伝説から、子授けのご利益があると信じられている。
日本三大仇討のひとつ『曽我物語』の主人公で、虎と恋仲にあった曽我十郎が工藤祐経の差し向けた刺客に狙われた際、石が身代わりになったという言い伝えも残されている。石には矢や刀でつけられたような傷跡が残ることから、十郎に対する虎の一途な愛情を表す象徴ともいわれる。
祭りは午後1時から。虎御石おねりに続いて参拝者の守護祈願、東日本大震災と熊本地震犠牲者の慰霊が行われ、延台寺本堂でご開帳を迎える。参拝者は石に触れることができ、1年の無病息災を祈念した「お福米」も配られる。ご開帳は午後5時まで。
境内では、2時30分ごろから小田原市の団体による曽我五郎「ういろう売り口上」と「ういろう太鼓」が奉納される。35年以上続くちびっこ剣道大会は3時30分、曽我兄弟ゆかりの木遣り奉納は4時半ごろから始まる。甘酒の無料振る舞いや虎御石のお守り販売、子ども向けの出店もある。
問い合わせは延台寺【電話】0463・61・0742。大磯町大磯1054(国道1号線沿い大磯郵便局そばの信号「穐葉神社入口」前)
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