少林寺拳法湘南中井スポーツ少年団に所属する中井中学校1年の重田颯汰君(13)と荘司幸星君(12)が、18日から石川県金沢市で始まる「第11回全国中学生少林寺拳法大会」に出場する。同時期に入団した良きライバルの同級生拳士は、全国での好演を誓い合っている。
2人は、5月に開かれた県の中学生大会で5位に入賞。学校の部活動に所属する選手が表彰台を占めるなか、地域の道場やスポーツ少年団などからの出場枠として全国の切符を手にした。
競技では、1分30秒から2分の時間内で突きや蹴りなどの攻防を2人1組で演技し、技の正確さやリズム、気迫などの得点を競う。「全国出場が決まったときはすごく嬉しかった」と振り返る重田君は、小学5年生で出場した大会以来2度目の全国挑戦。荘司君は初の大舞台を前に「緊張感を持って挑みたい」と気合をにじませる。
共に小学2年生のとき、同級生の誘いを受けて少年団の体験会に参加した。黒帯を締めて気迫溢れる稽古を繰り広げる先輩の姿を目にし、「あんな風になりたい」と入団を決めたという。
小学校低学年までは結果が残せなかったが、重田君は正確な技の繰り出しに磨きをかけ、荘司君も4年生の県大会で準優勝を飾るなど実力をつけた。「空手など他の武道と違い、2人で一緒に努力できるところが楽しい」(重田君)、「頑張ったことが級位になって表れることがやりがい」(荘司君)といい、今年1月には2人揃って念願の黒帯も取得した。
「昔はけんかばかりしていた」という重田君は、少林寺拳法のおかげで心技体のバランスを意識するように。「武道の精神に反することはしてはいけないから、自分から手を出すことはなくなりました」と笑う。荘司君も「困っている人がいたら、積極的に話しかけてあげようと思うようになった」と、心の成長を実感している。
地方大会を勝ち抜いた猛者がしのぎを削る舞台を前に、2人は「練習の成果を発揮して、まずは予選通過。少しでも上を目指したい」と口を揃える。指導にあたる辻行高さんは「2人ともいいセンスの持ち主。全国でも活躍してくれることを願いたい」と期待を込めた。
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