二宮町子ども会育成会連絡協議会が、町の子ども会行事で歌うテーマソングの編曲に向けて奔走している。これまで作者や制作時期など不明な点が多かった楽曲の情報提供を呼びかけたところ、作詞・作曲家が判明。引き続き歌に関する情報を集めながら編曲の準備を進め、新たに児童の合唱を吹き込む予定だ。
「子ども会の唄」は、ドッジボール大会や野外研修などの行事で斉唱され、町の児童にとってはなじみ深い歌という。しかし、唯一残るオリジナル音源は録音が古いため歌詞が聞き取りづらく音割れする箇所も多いことから、子育連役員の間で編曲のアイデアが持ち上がった。
ところが当時の記録が残っておらず、作者も制作の経緯も分からない状態。役員は編曲に向けて作者を探し出そうと、先月下旬からフェイスブックなどを活用して情報提供の呼びかけを始めた。
すると町の図書館に収蔵されていた楽譜が見つかり、作詞家は町内小学校の元教諭だったことが判明。1980年3月2日に「子ども会の唄」に制定されたことも記載されていた。元教諭はすでに他界していたが、役員は家族と連絡を取るなどして編曲の許可を得たいという。作曲家の真野ゆかりさんという人物に関しては、引き続き手がかりを探していく。
子育連の仲手川佳宏会長(47)は「こんなに早く作者の情報にたどり着けるとは。情報を寄せてくれた方々に感謝したい」と話し、役員からは「歴史に埋もれていた町の宝を発掘したような気持ち」という声が上がる。編曲が実現した際は、来年2月の「子ども会祭り」で児童の合唱を吹き込み、子育連の新しいシンボルとして活用していくつもりだ。
「子ども会の唄」の情報提供は、子育連のホームページ(https://ninomiyamachikoikuren.com/)まで。
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