大磯町の町立中学校2校で給食への異物混入が相次ぐなどし、町が委託業者の変更を協議している問題で、新たな業者選定が難航している。16日に開かれた町議会の議員全員協議会で、野島健二教育長は大手3社に打診をしたものの、「リスクが大きい」などの理由で断られていたことを明かした。
町は、委託業者から給食の納入継続が難しいとする申し出があったとして、13日で給食を休止し16日から弁当のみの昼食に切り替えている。現在は双方が弁護士を立て、契約解除に向けた話し合いを進めているという。
当面は保護者に対して弁当の持参を呼びかけるほか、登校時にコンビニなどでの昼食購入を認める。弁当の持参が難しい家庭への対応として、野島教育長は地元業者からの納入に向けた交渉を進めていることも明らかにし、「提供方法や安全性の確保などの観点を踏まえ、じっくり腰を据え、かつ迅速に進めていきたい」と説明した。
町の対応に不信感議員から批判噴出
中崎久雄町長は「次の業者が決まっていないなかで弁当持参をお願いすることになり、保護者の方々には大変ご負担をおかけする」と陳謝した。しかし議員からは、議会に対する報告の遅れや独断専行ともとれる町の対応について「町の意思統一が図れていない」「議会、議員との信頼関係に関わる問題だ」などと厳しい意見が飛んだ。
町教育委員会は、保護者や学校関係者らが参加する「中学校給食に関する懇話会」での意見を踏まえ、12月議会までに結論を出す方針を示している。
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