平塚市と茅ヶ崎市、大磯町の2市1町で、来年5月に開催される15歳以下の国際的なサッカー大会「ワンネーションカップ2018湘南大会」に向け、13日に平塚市のホテルで覚書の締結式があった。大会主催者で、ドイツでスポーツ施設などを運営する公益法人スポルトガルデンのチェアマン、ハンス・ウルリッヒ・バルデさんは「世界は一つという考えに貢献する大会。さまざまな国際交流につなげてほしい」と、初のアジア開催に期待を込めた。
ワンネーションカップは、様々な言語や信仰、文化的背景を持つ15歳以下の少年少女によるサッカーの国際大会。ワールドカップドイツ大会が開催された2006年、収容規模が小さく試合会場に選ばれなかったブレーメンのスタジアムでも国際大会を開こうと、育成世代を対象にした大会として地元プロ選手らの呼び掛けで始まった。
勝敗だけでなく、国際交流やグローバルな視野を持った人間形成などを目的としているのが大会の特徴という。日本からは06年大会に柏レイソル、11年大会からは湘南ベルマーレや大磯のクラブチームを中心に湘南選抜の選手が出場している。
初のアジア開催となる湘南大会に向けては、8月に平塚市、茅ヶ崎市、大磯町と地元のスポーツ関係団体などが実行委員会を設立。ドイツのプロリーグでプレー経験を持つ横浜FC会長の奥寺康彦さんが委員長に就任し、2市1町の首長が顧問を務めるなど、官民連携で大会に向けた準備を進めている。
大会は来年5月21日から26日の日程で行われ、参加国は日本とドイツ、トルコ、ロシア、南アフリカ、アメリカなどを予定している。平塚市の馬入ふれあい公園サッカー場と、茅ヶ崎市に来年3月完成予定の柳島スポーツ公園(仮称)を試合会場として使用する予定で、大磯町では大磯運動公園と北浜海岸の津波避難タワーで、交流イベントや閉会式などを行う案が計画されている。
13日の締結式に出席した奥寺委員長は「サッカーを通じて異文化交流をしながら、最終的に『開催してよかった』と思える大会にしていきたい」と意気込みを話していた。
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