日本を代表する著名パティシエ・鎧塚俊彦氏が市内早川の一夜城歴史公園前に地元の農産物を使用したスイーツショップ、レストランを出店することが明らかになった。オープンは今年11月の予定。
一夜城スイーツ誕生へ
鎧塚氏は恵比寿、東京ミッドタウンの人気スイーツ店「Toshi Yoroizuka」のオーナーシェフ。日本人で初めてベルギーの三ツ星レストランでシェフパティシエを務め、フランスの国際お菓子博覧会で優勝するなど輝かしい経歴を持つ。テレビにも多数出演する人気パティシエだ。
店舗の名称は「一夜城ヨロイヅカファーム」。スイーツショップとレストランを構え、体験型農園や生産農園の整備も計画に盛り込まれている。今年4月に建設に着手し、11月3日のオープンを予定。
ショップでは「Toshi Yoroizukaワールド」と小田原で採れた新鮮な素材を使用した一夜城スイーツのコラボレーションが楽しめるという。レストランのコンセプトは、小田原近郊の厳選素材を使ったヘルシー料理とToshi風菓子職人が作る料理。
本紙の取材に対し鎧塚氏は「豊かな自然と交通の要所といえる交通環境、そして古の歴史を育む小田原はチャンスに恵まれた場所」と小田原を選んだ理由を話す。また「このプロジェクトはToshi Yoroizukaのみならず早川地区と小田原市と共に成功させていくところに勝算があり、また価値がある。この地を成功させることにより、新たなる地域の活性化と農業の今後の在り方についても可能性を示したい」と新たな挑戦に意欲を燃やす。
鎧塚氏は先月29日に小田原を訪れ、早川の生産者や商工業者らに事業の説明を行った。早川活性化推進協議会の青木辰男会長は「鎧塚さんは農地の活性化を踏まえてくれている。荒廃園や跡継ぎ不足などの問題解決につながれば」と期待を寄せる。
お菓子の原料や直売の農産物の供給、農園の管理などを地元生産者が担う。また、小田原市では平成23年度事業として一夜城歴史公園前の駐車場とトイレの整備を実施する方針だ。鎧塚氏と早川地区、行政が三位一体となり、地域の活性化に取り組んでいく。
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