定数28を現職20人、新人14人で争った小田原市議会議員選挙は24日に投開票され、現職19人、新人9人が当選を決めた。トップ当選は2期連続で大野眞一氏(無所属)。新人の楊隆子氏(公明)は3408票を獲得し、大野氏の得票まで51票と迫った。現職では檜山智子氏が38票差の次点で涙を呑んだ。
大野氏は「実績と経験、即戦力が有権者に受け入れられたのでは」と選挙戦を振り返り、「周辺市町村なくして小田原はない。広域連携に力を入れる。また、駅前の懸案3事業の解決に尽力したい、大きな気持ちでリーダー役を担いたい」と今後の展望を語った。
新人で最多得票の楊氏は「嬉しい気持ちでいっぱい。投票してくれた人に『議員になってもらって良かった』と受け入れられるよう誠心誠意、誠実に一つ一つこなしていきたい」と抱負を述べた。
女性最多の6人
女性議員は今回の選挙で1人増え、小田原市議会では最多の6人になった。また、党派別では公明が4議席、共産が3議席と前回の議席をキープ。民主は新人を立て議席増を目指したが、現職・俵氏の1議席にとどまった。
投票率は過去最低
投票率は45・20%で、過去最低だった前回の市議選より、3・9ポイント下落。新人候補の乱立で注目されるも下降傾向に歯止めはかからなかった。
当選した新人の声
安藤孝雄氏…教育現場と教育に対する市民の声を訴え、先生と子どもたちが向き合える時間を多く作り、悩みの解消と学力向上に取り組んでいきたい
鈴木敦子氏…人とまちのコーディネーターとして市民の声を必ず議会に届けたい。1年目は片浦の小規模特認校に向けた取り組みなどに切り込んでいきたい。
鈴木紀雄氏…行政経験を活かした即戦力と評価されたのでは。市民の生命と財産を守る、絶対に地震や津波で犠牲者を出さないまちづくりに取り組みたい。
神永四郎氏…地元・相洋・みんなの党の3つの後押しが大きかった。感謝して、まずは教育問題に取り組みたい。
野坂稔氏…50年空席だった曽我地区に明かりを灯したい。また、事業に優先順位を付けて選択と集中で取り組みたい。
小澤峯雄氏…保護司など子どもの中に入っての活動が受け入れられたと思う。青少年育成に力を入れる。尊徳先生の教えも形で示していきたい。
井上昌彦氏…民間感覚が受け入れられたと思う。議員と一般市民との感覚の違いを是正し、人口増や若年層・子育て支援に取り組んでいきたい。
木村正彦氏…小田原の経済都市化を目指す。財政を豊かにしていくためにも企業誘致と高齢者が生活しやすい環境の見直しを図っていきたい。
小田原・箱根・湯河原・真鶴版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|