市議会 6月定例会 震災関連に重点補正 総額1億3千万円の補正予算案を上程
改選後初となる小田原市議会の定例会(6月定例会)が6月1日(水)から21日(火)までの会期で開会する。東日本大震災の発生を受けての災害対策関連の予算や、商業振興経費を盛り込んだ補正予算案などが上程される。
6月定例会に上程されるのは、土地開発公社などの経営状況の報告が5件、補正予算案、条例案などの議案6件。一般会計補正予算案は1億3,232万2千円を追加し、総額583億3,232万2千円とした。
補正予算には3月に発生した東日本大震災に関連して、1,882万2千円の防災対策費が盛り込まれた。主な事業は、津波対策の一環として、海抜を知らせる表示板の設置や、災害拠点となる施設に配備されている無線機の拡充など。
小田原歯科医師会から受けた寄付金100万円を活用して、災害時の医療救護体制も整備。これまで小学校3校の防災備蓄倉庫に配備されていた歯科用の携帯救護グッズを7校の倉庫に追加する。市民や市内の企業から防災対策基金として計240万円の寄付があり、予算に計上されている。
商業振興経費として、プレミアム商品券事業費補助金に3,000万円を充てた。これは小田原市商店街連合会が発行するプレミアム付きの商品券への補助。市産業政策課は「電力不足による夏の節電で消費の減少が懸念される。商店街の活性化につながれば」と期待を寄せる。今年7月末の発行予定で詳細は調整中という。
その他の議案では、元農政課職員の不祥事や市立病院の手当過払いに関連して、市長の給料を7月から4カ月間20%減額する条例案などが上程される。
初日の1日に議案説明、7日に議案関連質問が行われる。常任委員会の日程は、建設経済が8日(水)、厚生文教9日(木)、総務が10日(金)。各委員会の結果報告が16日(木)に行われ、採決される。
一般質問は16日(木)、17日(金)、20日(月)、21日(火)。選挙後初の一般質問だけに、何人の新人議員がどのような内容で市政を質すか注目されている。
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