小田原発、福島に応援200通 「子どもたちを守りたい」親の思いは共通
放射能に不安を抱える福島の子育て世代を応援するために7日、小田原でメッセージの募集が呼びかけられた。企画したのは南足柄市在住の栩山由美さん(31)。子育て支援団体や保育園などを通じ、3日間で約200通が寄せられた。
メッセージは7cm四方の折り紙に自由に記述。幅約2mのフラッグ2枚に1枚1枚丁寧に縫いつけられた。作業に参加した市内在住の宍戸美咲さんは「子どもを守りたい気持ちは同じ。応援という気持ちの面でサポートできれば」と話す。7月に出産予定の内田香波さんは「こんなに多くの人の思いを形にすることで、少しでも役に立てたら」と一針一針に思いを込めた。
完成したフラッグは11日、栩山さんが福島市の「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」に届けた。同団体では全国の医師から協力を得て健康相談を実施。放射線測定や除染、避難・疎開先の紹介などを行っている。
「福島でも小田原でも、みんな声に出さないだけで心配している。一人ひとりの気持ちを繋いで大きな力に変えられたら」と栩山さんは話している。