おおとり保育園 存続へ 小田原市が用地・施設を取得
来年3月末の廃園が決まっていた財務省共済組合運営のおおとり保育園(市内酒匂)が、運営主体を変えて存続する公算が高まった。小田原市が保育園の用地・施設を取得する補正予算が、小田原市議会9月定例会で可決された。平成23年度の予算規模は1億9千万円で、購入費や施設改修費が盛り込まれている。用地取得は5年間の分割予定。経営は民間委託される。
同園の定員は90人、8月1日現在で58人が在園している。在園児の受け入れと、川東地区の待機児童を解消するために存続へ向けて市では協議が進められてきた。存続後の定員はこれまで通りで、新たに生後3カ月以上の乳幼児の受け入れも行う方針だ。また、保育園の正規職員は園長を含め現在4人、派遣職員が9人。正規職員は3月末で共済組合を退職し、希望によって新たな運営主体に雇用されることになる。
補正予算の上程を受けて先月26日、小田原市保育会(榮研三会長)が加藤憲一市長に対し、「NPO法人子どもの未来を考える小田原保育者の会(榮研三代表)に運営を委託してほしい」との主旨で要望書を提出した。同法人は同会所属の民間保育園20園の園長で構成されており、要望書は小田原市内の市立、民間31園の園長の総意。おおとり保育園の運営主体を希望する要望は現在1件のみとなっている。市では検討を行っており、「4月1日からスムーズに移行するために、早急に決定したい」と保育課職員は話している。
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