市長選 大野市議 出馬の意向 ごみ処理、斎場、観光圏など広域構想訴える
小田原市議会議員の大野眞一氏(70)が来年5月に行われる小田原市長選挙に出馬する意思を固めたことが、本紙の取材で明らかになった。大野氏は「個人、団体からの出馬要請も多くいただいた。政治生命をかけ、最後に市民へ恩返しをしたい」と意欲を語った。
大野氏が市長選への出馬を検討しはじめたのは今年の夏ごろから。大野氏は「小田原はどうしようもない閉塞感に覆われている。特に市政を担う職員の間では不協和音が聞こえており、一致協力して市政を運営するという体制からは程遠い」と理由を話す。さらに、市立病院の不祥事、小学校の学業評価ミス、ヒルトンへのホテル売却をめぐる件などを受け、「今、必要なのは小田原の未来をつくる決断力と行動力、力強いリーダシップ」と、強い気持ちを抱いたという。
また、周辺自治体との連携を強調。西湘地域の議員が集う「県西地域政策研究会」の代表経験から「小田原市は県西のエンジン役。私なら周辺自治体と十分連携できる」と、ごみ処理や斎場、観光圏などの広域構想を打ち出している。
大野氏は1941年生まれ、市内中曽根在住。1964年に日本大学経済学部経済学科を卒業。1967年に小田原市役所に奉職。1987年に小田原市議会議員選挙初当選。2000年に神奈川県議会議員選挙に出馬し、次点。2001年に小田原市議会議員補欠選挙で当選。第54代、56代議長を務め、通算7期の議員活動を経て現在に至る。今年5月の市議会議員選挙では3459票を獲得し、トップ当選を果たしている。
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