新入生の安全願い30年 市川さんの「学童安全無事かえる」
4月からの小学校生活を安全に過ごして欲しいとの願いを込めて「学童安全無事かえる」が今年も市内中里の市川勝利さん((有)石春石材代表取締役)から下府中小学校(沖津芳賢(よしかた)校長)の新1年生56人全員に贈られる。
小さな鈴がついており、ランドセルなどに付けることができる陶器製のカエル。娘さんの同校卒業をきっかけに30年前から毎年新入学生に贈っており、今年も4月5日の入学式当日に配られる予定だ。
市川さんは「30年という節目を迎えたが、これからも下府中小学校の新入生に無事カエルを届け続けていきたい。新入生に喜んでもらえたら嬉しい」とコメントした。
児童見守り30年「ぶじかえるの石像」
陶器製の無事カエルを贈りはじめた30年前に、市川さんは同校に石像のカエルも寄贈した。
当初、全長約80cmの大人のカエル1匹が同校校門横に設置されたが、翌年、翌々年と全長約40cmの子ガエルを1匹ずつ寄贈。現在の親子3匹の姿になった。
茨城県産の御影石で造られたカエルの石像は、「子どもたちが恐がらないように」と、カエルの表情にも配慮し、優しく微笑んでいるように造られているという。これからも児童が安全に登下校できるように見守り続ける。