二宮尊徳ゆかりの18市町村 震災孤児等へ協力呼びかけ 南相馬・飯舘にも支援拡大
小田原市が窓口になり、昨年5月から送金を行っている震災孤児等支援金。これまでは福島県相馬市に行っていたのに対し、このほど同県の南相馬市と飯舘村についても送金先を拡大した。南相馬市と飯舘村は相馬市同様に二宮尊徳にゆかりが深く、小田原市も加盟する全国報徳研究市町村協議会(全国18市町村が加盟)が子どもたちへの支援を呼びかけている。
今年3月10日までに小田原市が預かった1332万9122円は、すでに相馬市震災孤児等基金に送金済み。3月11日以降に集まった支援金については、小田原市が月ごとに送金先を選択している。
相馬市震災孤児基金は6月18日までに約4億4千万円が集まっている。当初予定していた高校卒業までの1人月額3万円の支給を拡大し、大学・専門学校進学者にも1人月額7万6千円を支給。自動車学校の実費負担分も支給するなど、充実を計っている。今年度の対象者は合計43人。
南相馬市東日本大震災遺児等支援金は5月末までに約1億1千万が集まっているが、高校卒業までに必要な支給予定額の1億6千万円に足りていない。今年度の支給対象者は56人。
原発事故により避難生活を余儀なくされている飯舘村では、いいたてっ子未来基金に6月20日現在、約6900万円集まっている。中学生の海外研修など教育のために役立てられる。
なお、小田原市では同協議会加盟の浪江町と大熊町への送金についても、市ホームページで案内している。