新しく小田原市自治会総連合会長に就任した 木村 秀昭さん 市内飯田岡在住 71歳
ガキ大将のまちづくり
○…今年で創立50周年を迎えた自治会総連合会。4月に開催された総会で総連合会長に選出された。市内25の自治会連合会、256の自治会の代表として、挙がってくる問題点を総括し、行政との橋渡しをする。地元の自治会長、連合会長も兼任となるため、職務は多忙だ。
○…相模沼田で生まれ育った。幼い頃は地域のガキ大将たちを集めて野球をしたり、夏には海ではなく、近所の狩川で泳ぎ、外で元気に遊んだ。「昔は近所を流れる仙了川や狩川は今の場所にあったわけじゃないんだよ。だから飛び地で地名が残ってたりね」と昔話をしてくれた。社会に出て単身赴任をしていたが、定年前に地元に戻ってきた。離れてはいたものの、近所は皆知った顔。「やってくれないか」と頼まれて引き受けた自治会長だったが大好きな地元のために動くのはとても楽しく、やっているうちにどっぷりとはまっていった。今までは先人たちが築き上げたものを壊さない程度にやっていた。しかし市長が地域に根ざしたまちづくりを目指してから変わったという。「たまにはレールを外れた方が面白いことができるんじゃないかと、色々な意見があがるようになった」と話す顔は、面白い事を見つけたガキ大将のように輝いていた。
○…「元気の秘訣はお酒かな」と豪快に笑った。「人が集まれば知恵が出る。雰囲気が悪い相手でも飲めば肩を組んで帰る。女房には怒られっぱなしですがね」と肩をすくめた。誰とでもとことん腹を割って話し、意見を聞くのがガキ大将流だ。「昔から残る素晴らしいものを洗い出し、地域に根ざしたまちづくりをし、後世に残していけたら嬉しい」と熱意を語る。目指すのは「向こう三軒両隣じゃないが、子どもから年寄まで和気あいあいと暮らしていけるまち」。近所と気軽に声を掛けあい、困った時には相談できる、暮らしやすい昔ながらの近所付き合いが理想だ。
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