尊徳の没後156年を偲ぶ 報徳思想、中国でも注目
市内城内の報徳二宮神社で16日、神徳景仰祭が斎行され、市内をはじめ全国から崇敬者約130人が参拝した。毎年秋に行われるこの祭りは、御祭神の二宮尊徳翁の命日である10月20日を偲ぶもので、今年で没後156年となる。崇敬者たちは順番に玉串を捧げ、深々と頭を下げた。
参拝後は報徳会館で懇親会が開催され、地元選出の国会議員や県議会議員も列席した。宮司の草山明久さんは、二宮尊徳の報徳仕法によるヒト、モノ、カネが循環する地域づくりを実践した「片浦レモンサイダー」について、協力を呼びかけた。
また、報徳博物館の草山昭理事長は報徳思想が中国の知識者の間で注目されていることを報告。反日暴動の影響により、10月に予定していた北京の清華大学での学会が延期になったことに触れ、「社会、経済の発展に尊徳の教えは重要な役割を担う。日中の関係がうまくいくように、今後も交流を重ねたい」と話した。