2012年交通事故 前年増は12年ぶり
小田原警察署(上田雅人署長)は、2012年に起きた同署管内(小田原市、箱根町、真鶴町、湯河原町)の人身交通事故の発生状況を発表した。管内で発生した人身交通事故は1266件で、前年より7件増加。管内では01年から減少を続けており、対前年プラスとなったのは00年以来12年ぶり。死者は6人(3人減)、負傷者は1555人(28人減)だった。
65歳以上の高齢者の事故が多い管内だが、昨年は県平均の26・2%を大きく上回る32・4%の事故が発生。8月単月では20件増加しており、市内では7件の増加だった。同署によると高齢者の場合、自宅から500m以内の生活圏内での事故が多いという。交通第一課の岡本和久課長は「運転者はもちろん、高齢者の方も道路の乱横断などを控え、ちょっとした外出の際も交通法令を守ってほしい」と話す。また、夜間の外出時には鞄や靴に貼ることができる反射材の利用も呼びかけている。
また管内では飲酒運転による事故も多発。昨年より6件増加の14件で、その割合は県内平均の0・5%を上回る1・1%を占める。6件発生した死亡事故にも、飲酒運転によるものが含まれている。岡本課長は「(管内は)生活の足は自家用車やバイクが多い地域。『飲んだら乗るな』を徹底し、お酒の飲み方には十分気をつけてほしい」と注意を促した。