小田原市は3月25日、芸術文化創造センター(市民ホール)の基本設計業務を、都内の株式会社新居千秋都市建築設計に委託すると発表した。新居設計は基本設計業務デザインプロポーザルの3次審査まで残った5者の中から最優秀者に選ばれた。同社は2002年に横浜赤レンガ倉庫の改修などを手掛け、グッドデザイン賞や建築学会賞などを受賞した実績を持つ。
同社のデザインは「劇場の街・演者の街・創造の街」という3つの個性的な街の実現をコンセプトに、小田原ちょうちんをイメージしデザインされた。一番高くなっている大ホールのタワー部でも高さ約30m、お堀に近づくにつれボリュームダウン、お堀端通り沿いに広場を設置して景観に配慮がなされている=写真。設計者選定委員からは、歴史性や専門性を持ちながら市民と協働するデザインとして評価された。
また最終審査となった3次審査の公開プレゼンテーション及びヒアリングは20日に市保健センターで行われた。当日は公募市民13人も出席、選定委員に意見を提示し、審査の参考にされた。214人の傍聴者が開場前から列をつくり、立ち見も出ていた。
今後はデザイン案を尊重しながら、市民との意見交換などを重ね改善していく。4月に基本設計業務委託契約を締結。5月に基本設計に向けた市民説明会が行われ、6月には市民ワーキング参加者を募集。2014年3月に基本設計を完了、15年度に建設工事に着手し、16年度の完成を目指している。
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