神奈川県の「風しん非常事態宣言」を受け小田原市では、5月15日から風しんの予防接種費用を一部助成する。実施期間は2014年3月31日まで。
免疫を持たない女性が妊娠初期に風しんに感染すると、難聴や心疾患、白内障など先天性風しん症候群の子どもが生まれる可能性がある。妊娠中は予防接種が受けられないため、妊娠前に接種を受けておくことが重要となる。今回の助成は県の補助制度を活用し、妊婦への感染拡大と先天性風しん症候群の発生の防止を目的に行われる。
助成対象は、風しんに罹患したことがない19歳以上の人で【1】妊娠を予定または希望している女性【2】妊娠している女性の配偶者【3】【1】の配偶者のいずれか。過去に風しん予防接種を2回受けた人は対象外となる。
助成金額は、麻しん風しん混合ワクチンは8000円、風しん単独ワクチンは4000円。取扱医療機関での個別接種となり、接種費用と助成金額の差額は、自己負担額として医療機関に支払う。小田原市では1200人の接種を見込んでいる。なお小田原保健福祉事務所管内の今年に入っての累計患者数は4月28日現在で12人となっている。