旭丘高 相撲の「甲子園」に出場 関東大会にも進出
新名学園旭丘高等学校(水野浩校長)相撲部が、4月29日に川崎市富士見相撲場で行われた第97回高等学校相撲金沢大会の神奈川県予選で、初優勝した。
「相撲の甲子園」と呼ばれる金沢大会は、同日行われた関東大会の県予選上位4校に出場権が与えられる。同部は関東予選を準優勝し、高校相撲金沢大会の出場権を獲得。4校のトーナメントで行われた順位決定戦を連勝し初優勝を決めた。同部は同時に関東大会への切符も手にした。
金沢大会の県予選は3人制で、同部からは先鋒・津田虎之君(2年)、中堅・神長由太君(3年)、大将・千葉醇也君(3年)が出場。初戦の神奈川工業高校を2―1で破り、決勝では関東大会予選で敗戦を喫した向の岡工業高校と対戦。2―1で雪辱を果たした。
キャプテンの千葉君は「挑戦者として目の前の一番一番を大切に、上位入賞を狙いたい」と意気込みを語り、岸田光弘顧問は「2年生、3年生の成長を見ることができた」と大会を振り返った。
高等学校相撲金沢大会は明日5月26日(日)に、石川県卯辰山相撲場で開催される。
敗戦糧につかんだ勝利
5人制で行われた関東予選のメンバーは先鋒・津田君、二陣・西山恭平君(1年)、中堅・橋本真斗君(2年)。副将・千葉君、大将・神長君。向の岡工業高校との決勝戦では津田君、西山君、橋本君が相次いで敗戦、続く千葉君は押し出し、神長君は寄り切りで勝利したが2−3で準優勝となった。千葉君は「力に差はない。チームとして気持ちで負けてしまった」と分析する。
続く金沢大会県予選の決勝も向の岡との因縁の対決となった。決勝戦で先鋒の津田君は気持ちを切り替え「落ち着いていけた」と、はたき込みで勝利し1ポイント先取。中堅の神長君は格上の選手に寄り切りで敗れ、1−1に。勝負を決める大将戦は千葉君が出場。「最後は自分がとる」と強い気持ちで臨み、押し倒しで勝利をもぎとった。優勝が決まった瞬間は全員が飛び跳ねて喜んだという。神長君は「自分が勝って優勝したかった」と悔しさをみせる。本大会に向け「初心を忘れず、自分の相撲を取って1つでも多く勝っていきたい」と意気込みを話した。千葉君は「(金沢大会は)目標にしていた大会。『勝って兜の緒を締めよ』の精神で挑みたい」と表情を引き締めた。
なお、関東大会では個人戦も行われ、千葉君が重量級、神長君が無差別級で準優勝。津田君も無差別級3位入賞で本大会への出場を決めた。関東大会は6月8日(土)、9日(日)に埼玉県立武道館で行われる予定。
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